私たちは永きにわたり製缶に特化した機械を設計・製造・販売してまいりました。
大げさに言えば、包装カルチャーを支えています。
最も得意としているのは18L缶(一斗缶)用製造ライン一式です。
18L缶は薄型鉄板を裁断するところから始まり、一方のラインは製胴・縁曲げ、もう一方のラインは打抜き・成型を経て、
その二つを巻締めることで漏れのない完成品に仕上がります。
そのすべての工程に私たちの機械が携わっています。
●シーマー(巻締)
シーマーは缶胴と蓋を巻き込むように折り曲げ、漏れのない缶を作る機械です。
●ボディーメーカー(成胴)
一枚の材料板をウイングで折り曲げることで缶胴を成型します
●プレス
プレス機は18L缶の天板(上面のフタ)や地板(底面の板)を作る機械です。
●フランジャー(縁曲)
缶胴の上下のフチを折り曲げる(フランジ)機械です。
●テスター
完成した缶に空気を充填し、漏れを検査する機械です。
また、その他にも製缶ノウハウの1から10まで揃っています。
缶といっても様々で、食品用から工業用・自動車用オイルフィルターなど、形も素材も様々です。
引き合いは、今まで乾電池からドラム缶まで多業種にわたり、広範囲な製品群を提供してきました。
マシンは、それを使う立場で造られていることがベターであり、この基本に立ってユーザーの声を次なる開発のヒントにして、求められている「物」を提供しています。
●オイルフィルターシーマー
自動車、バイクに使用されるオイルフィルター用のシーマーも製作しています。
●真空N2ガス封入設備
食品缶やインキ缶等、内容物の酸化を防ぐため、缶内部の酸素を窒素と置換する装置です。
<製缶工程システム図>
◎営業・打合せ
私たちの仕事はお客様のニーズに合わせたものを作り上げるために、念密な打ち合わせをするところから始まります。
すべてが複雑な機構を持つフルオーダーメイド製品であるため、そこから始めなければお客様にとって最良なものは生まれません。
◎設計・電気設計
設計は長年の経験を元に構想を練ります。
どうしたら仕様に合わせて効率良く耐久性にも優れた機械にできるのか、想像力が求められます。
電気設計も関連部品をスムーズに動かせるよう、連携して図面にしていきます。
設計は部署の壁を乗り越え、現場の声などを取入れながら柔軟に進めていきます。
◎資材・制作
ある程度の図面が出来上がると資材課が動き始めます。
設計図に合わせた最適な材料を手配。
外注加工の要請。
ここでは常に良質な素材を見極める力が必要とされます。
それに加えて切削・研磨や熱処理などを経た数千、数万のパーツ管理も行います。
◎加工・組立て
図面と材料を揃えるのと同時に現場での加工・組立てが始まります。
この時加工を行う者も組立てを行う者も図面に忠実になるよう、熟練の技が必要とされます。
ただ製品化していくだけでなく、知識とセンスを駆使して完全な機械へと仕上げていきます。
◎アフターフォロー・メンテナンス・改良
そうして出来上がった製品は日本全国、そして世界へと旅立っていきますが、私たちの仕事はさらに続きます。
完成後もリアルタイムな出張メンテナンスや新しいご要望に応じた改良を繰り返します。
そうすることでお客様と社会に貢献できる唯一無二な機械として動き続けるのです。
<業務の流れ>